2016年8月25日木曜日

完全木製の卓球台

リオ五輪で男子団体が銀メダルを獲得した卓球。水谷隼選手と許昕選手の超絶ラリーは記憶に新しいところ。そのステージとなった卓球台に、いま新たな注目が集まっている。

スポーツの国際大会で使われる道具には厳密な規定がある。卓球台の場合は大きさや高さ以外に天板がフラットで全体が制振性に優れていることも求められる。さらに国によって異なる気温や湿度、輸送時の環境変化でも変わらない高い耐性も必須となる。そのため、国際大会で使われる卓球台を木だけで作ることは難しく、これまでは金属やアクリルなどの素材を組み合わせることが多かった。ところがリオ五輪で使われた卓球台は完全木製の「Made in Japan」だ。

卓球台のオフィシャルサプライヤーは卓球台・遊具などを製造する株式会社三英(千葉県流山市)。提供した卓球台は無限を意味する「インフィニティ(infihity)」という製品で、フランス語で「青い瞳」を意味する「レジュブルー(Les yeux bleus)」の天板を三英、オーヴァル曲線の重厚な脚部を家具製造の株式会社天童木工(山形県天童市)、デザインをソニーでウォークマンやヘッドフォンなどのデザインを手がけたプロダクトデザイナーの澄川伸一氏がそれぞれ担当し、革新的な卓球台ができあがった。ちなみに東日本大震災からの復興を願い、脚部には岩手県宮古市産のブナを使用している。

この美しい卓球台、温泉卓球場には置かれないよなぁ・・・。

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