やっぱり「醸し人九平次」は旨かった。
退院後、久しぶりの飲み会へ。
接待を兼ねて、いつもより高級な日本料理屋となった。
まだまともに酒が飲めない身、それでも乾杯程度は付き合いたい。
ありがたいことに、酒の選択は私に。
どうせ飲むなら旨い酒。
選んだのは萬乗醸造(愛知県名古屋市)の「醸し人九平次
純米大吟醸 山田錦」。
冷やで運ばれてきた酒を盃に注げば、果実のような上品な香りに期待が膨らむ。
口に含むと、程よい酸味とキレのある甘みが心地よく調和し、スルスルと喉を流れる。
料理が一層旨くなり、思わず顔がにやける。
萬乗醸造は元役者の蔵元と蔵元の同級生でシステムエンジニアだった杜氏が
若い蔵人たちを率いる異色の酒蔵。
しかし、その酒はフランス・パリの三ツ星レストランもワインリストに掲載する逸品だ。
ワインがブドウやブドウ農園で説明できるように、
日本酒も米や田んぼで説明できるような環境づくりに努めている。
そんな旨い酒だが〝ふぐは食いたし命は惜しし〟で今回は乾杯プラスアルファで我慢。
自分が飲めない酒の選択は人任せに、接待は忘れて料理に集中した。(佳木)
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