
その露地で立入禁止区域を示すために使われる目印が「関守石(せきもりいし)」だ。
関守石は色染めした麻縄などで小石を十字に結んだもの。
日本庭園や神社仏閣の境内などでも聖域と俗域を仕切るために用いられる。
先日、この関守石を「ものづくり・匠の技の祭典2016」で見かけた。
自分は初見だったが、茶道をかじっているカミさんが教えてくれた。
その辺の小石を紐で結ぶだけで神通力が生まれる、なんとも不思議な結界の張り方だ。
しかも石のカタチや紐の色がいろいろあり、なかなかカワイイ。
露地は戦国・安土桃山時代の茶人、千利休((1522~91年)が使い始めた言葉だ。
関守石も同時代に生まれ、一説では千利休が思いついたものだともいう。
こうした古い技法を守り、今に伝えているところが凄い。塀に書かれた鳥居にも結界の力か・・・。
(佳木)
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